理想と現実の間に




「それ!くれんの?」



剛が私の手元を指差している。



あっビビンバ持ってるの忘れてた…



「うんっどうぞどうぞ!!冷たいから温めた方がいいよ」



「腹減ったし、このまま食う」



そう言って私の手から取りソファーに座った。



「温玉もあるから上に乗せてね!」



「のせて?」

座った剛からの上目遣い…‥


なにいきなりその顔‥


反則っ


ちょっと酔ってるのかな…?



こっちが照れるよ〜



温玉を割ってあげると、すぐに食べ始めている。




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