理想と現実の間に




剛寝たのかな?


隣は凄く静か‥‥




わっ…



ビクッ!!っとしてしまった‥



剛が急に動いたから



私の上から手を伸ばし、サイドテーブルの上で何やらガサガサしている。


どうやら煙草を取りたかったらしい。



シュッとライターを擦る音がして、暗闇の中に剛の手のひらが見えた。



仰向けの状態で煙草を吸っているみたい‥



はぁ〜ちょっとビックリしちゃった…



いきなり動くんだもん



隣ではやたらスローなペースで煙を吐き出している…



静かだし、暖かいし

私は開けていてもどうせ見えない目をゆっくり閉じた。







「チューする?」






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