理想と現実の間に




…!??!?



突然の言葉に私は耳を疑った



「えっ…チューって言った!?」



問いかけに返事はなくて、代わりに剛が動いたのが分かった



次の瞬間

私は動けなくなる…



キャンドルの灯が気付けば消されていて

暗闇の部屋にブラインドの隙間から
月明かりが細い線を成して入り込む



目の前が更に真っ暗になり、剛の顔があることに気付く…



暗くて距離感が掴めない筈なのに


そんなこと関係ない‥




少しでも動けば鼻がぶつかりそうだ



剛はそのままの距離で

ふぅーーと息をはく



…!!

「ゲホッゲホ」

なに!?煙?






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