理想と現実の間に




煙草の煙をはかれた


「ちょっと何っ!?」



剛はフッとだけ笑って更に顔を近づけてくる



もう‥少しも動けない

鋭く大きな深い目が私だけを捕らえていて

まるで…蛇に睨まれたかのように少しも‥動けない…



ゆっくりと触れた唇



剛の彫刻のような美しい顔立ちから思うより
意外な程やわらかくて、暖かい



キスがこんなに気持ちのいいものだなんて…








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