理想と現実の間に



何度も何度も唇を這わせ

呼吸が苦しくなり息が漏れる


‥ふっ…は


激しくなるキスに頭がぼーっとして何も考えられなくなる。



剛の重みを感じながら

顔にかかる剛の髪を指に絡ませた。



サラサラの髪の毛が指の間をすり抜けていく。

シャンプーと剛の匂いが混ざり合い感覚を麻痺させる。



剛以外何も感じない。



時間の流れも

外の音も

月の明かりも

自分さえも











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