理想と現実の間に




「へぇ〜そんな事がねぇ〜…」

ニヤニヤと意地悪く笑いながら里沙が煙草の煙を吐き出した。




おきまりのファミレス



お互い仕事が終わってから連絡をとった。




「まぁ‥ね。だって剛だよ!?なんとなく気持ち分かるでしょ?」




「わかる!!!すごく分かる!!だって代田剛だし?」



「でしょ?なんか、全てを知らずにはいられなくなる…よく分かんないけど、そんなかんじ。」



里沙は
うんうんと頷きながら、私の心中を察してくれたみたい。



私の事は一番分かってくれている。



むしろ、私自身より分かっているかもしれない‥



あっ!!
と思い出したように里沙が人差し指を突き出す





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