理想と現実の間に
人生には、知らない方が良かったと言える事もあるのだろうし
見て見ぬふりする方が、自分を守れる事だってあるだろう。
けれど、私にはどうもそうはいかない
ずっとモヤモヤしているよりは
たとえ傷付く結果を招くことになろうと、現実を知りたいと願ってしまう…
受け止められるのかは別として。
「やっぱり…このままじゃいられない。」
何も言わず、私の答えを待っていた里沙が真剣な眼差しで私を見ている。