理想と現実の間に




あ…

ヤバイ

この声だ。



たぶん私は

この一瞬でまた代田剛に恋をした








『元気?まさか仕事してるの?』



『もちろん。さすがに寂しいな』



『だろうね…すごい。ケーキとか食べた?』


剛は意外に甘党

よく差し入れしてもらってるみたいだし、REARの皆でケーキ食べてそうだから聞いてみた




『食ってない!持ってきて。一緒に食お!』



おっと…

予想外の展開に胸が高鳴る



『うん…いいよ。何のケーキ?あっでも、もうコンビニくらいしか開いてないんじゃ…』




『だろうな…売ってるやつなら何でもいーよ』




お互い
気まずくないと言ったら嘘になる筈なのに



2週間の空白は少しも感じなかった。







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