理想と現実の間に



私達はどちらからともなくグラスを合わせた



「やべぇクリスマスにケーキ食うとか何年ぶりってかんじ。うまそー」



「そなの?てっきりREARの皆とか、お客さんの差し入れで食べてるかと思ってた。」



「そりゃねーだろ‥男が数人でクリスマスにケーキつつくとか…考えただけであり得ねー」



「まぁ‥確かに(笑)」



クスクス笑ってたら、剛が じっ と私を見てる



「な…なに?」


目合わせてられない〜‥


目をそらして、キョロキョロするしかなかった



「いやべつに。笑った顔久々に見たら可愛いから。」



…!??!



か、可愛いって言った!


剛が可愛いって!!!



しかも真顔でっ



恥ずかしいっ
嬉しいっ
嘘〜!!!!



「あっ…ありがと。なんか恥ずかしい」



素直にそう言ったのに


「なんで?」
とか言ってるし…



変わらないな…



< 176 / 191 >

この作品をシェア

pagetop