理想と現実の間に




何を話したらいいか分からなくなっちゃって


黙々とケーキを口に運んだ。




―――パタン―――



ドアの閉まる音がして、冷たい風が一瞬足もとをかすめた






「お疲れ様でーすっ♪」


元気よく入ってきたのは充君。



入ってくるなり私を見て「あっ椎野ちゃんだぁ〜」と無邪気な笑顔を向けてくれる



正直、今は充君の存在が有り難い。



剛との会話に困っていたところだったから…


ナイスタイミングっ充君!!



剛は充君が来たことに驚く事もなく、仕事の会話を始めている




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