理想と現実の間に

お風呂でも入ろうかなぁ…



鳴らない携帯をソファーに置き立ち上がる。



少々乱暴に置いたので、わりかし新しい携帯がソファーの上で軽く跳ねている。



細かい事は気にする性格でもないので



その後の携帯の行く末など見るわけもなく、バスルームへと向かった…



ピリリリリリ…ピリリリリリ…




大して鳴らない携帯が鳴ると、少しビクッとする。



呼ばれて嬉しい年頃でもないのだが、鳴った携帯がちょっと嬉しい



里沙からのメールだった。



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