理想と現実の間に
三国志かぁ…興味あるけど、難しそう…
隣の剛はやたら話に食いついて、三国志についてマニアックな内容になってきている。
「なんか凄い詳しいね?」
なぜか恥ずかしくて、バクバク食べれないハンバーグをフォークにさしたまま聞いてみた。
「あ〜だって俺めちゃめちゃゲームやりまくったから!三国志の!ほとんど名前も言えるし」
初めて見た‥
こんなに何かに興奮する剛を‥
「三国志が好きなの?」
「三国志っつーか、ゲームが好き!中学んときほとんど学校行かずにゲームしてたし♪」
いつもの不敵な笑みを浮かべながら、えくぼとは違う窪みをつくっている。
たまに見ることのできる剛の笑顔