理想と現実の間に
「良いものみせてあげよっか?」
煙草の煙を吐きながら剛が言った。
「うん!良いものってなに?」
すぐに答えは返ってこなくて、なにやら車の後ろに回り込みトランクを開けている。
ピカピカにワックスのかけられたオフホワイトの車は
車体が低く、縦にうすく伸びている感じで、乗るための物ではないようなショーウインドーで見るような車だ。
剛はトランクの中で何か作業をした後、左側の運転席で何かをした‥?
その瞬間
ガッシャン ガッシャン
音を立てて、車が飛び跳ねた!!!?