理想と現実の間に




館内が暗くなり、スクリーンが大きく開いて映画が始まった。



静まり返った周りのせいで、飲み物を飲む音にさえも気を使ってしまう。


音が出てしまったら、剛に聞こえて恥ずかしい気がして‥‥



こんな小さなことでいちいち考えてしまう自分がバカらしくなってきて、私は作品に集中した。








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