理想と現実の間に





ふかふか走る車内



「美味しかったぁ〜ごちそうさま!」



「うまかった?良かった。あんな人だけど、藤原さんは一流だよ」



「うん。仕事も家庭も一生懸命なのが伝わったよ!」



だろ?と言って微笑む剛


あっまた貴重な笑顔発見…



なぁんか最近、剛の笑顔探ししちゃってる



笑うとなんか安心するんだよね



あっ今は楽しいと思ってくれてるんだぁって‥



安心する



無表情が多い剛からは、笑顔を探すことで感情の確認をとるしかない。



だからといって気を使っているわけでもなく


だからこそ気を使わなくていい人でもある。





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