理想と現実の間に
ブレーキがかかり、車が停車した。
それと同時に視界が一気に明るくなる。
どうやら、コンビニにとまったみたいだ。
「タバコ買ってくる。何かいる?」
「ううん。大丈夫」
ニコッと微笑んで返事をする
バタンッとドアが閉まり
剛の背中を目で追う
好き‥‥‥
なぜか、心が勝手にそう思った
そうか、これは好きなのか
これが好きなのだとしたら、今まで恋をしてきた好きはなんだった?
明らかに違う‘好き’だから…。