理想と現実の間に



過去の私は

結婚に対して、嫌悪感しか抱いていなかった


結婚なんかしたら、自分の人生終わりだって。

足元にレールが引かれちゃって、あとはその上を歩くだけになっちゃうから


旦那となる人と一生を共にする覚悟を決めて、その内その人との子供を産んで、

がむしゃらに育てて、気がついたら自分は歳をとっている。


そんな世界だった



だから、誰と付き合ったところで

大きな‘好き’はあっても

‘愛’なんて知らなかった

この人と結婚したいなんて、そんなセリフはまっぴらだったし


プリクラに
‘ずっと一緒’ってよくあるフレーズも絶対に書かなかった




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