蒼徒の月/†岡田以蔵†
以蔵は刀に残った血を振るいはらうと「今のうちにさぁどうぞ」と勝を誘導した



これを勝は不快に思いしばらく無言で歩くと




「以蔵君、君は人を斬るのを嗜むようだが止めたほうがいい剣士は安く刀を抜かぬもんだ」と、言った




以蔵は救ったはずがなぜそのような意外な事を言われるかと不満に感じ「しかし、今敵を斬らねば先生は今ここに立ってはいられませんよ」と言った
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