蒼徒の月/†岡田以蔵†
ところがいよいよ金が底をつくと以蔵は袴まで売り、京の街をさまよった





それでも紅糸を思い出し、以蔵は店の近くまで来ると物陰に隠れて紅糸の姿を探していたが風の噂で紅糸はどこかへ逃げたと聞いた




ますます1人孤独に耐えながら新選組らの追ってから逃げ、盗みに入り怯えながら生活をしていた以蔵はよもや刀すら抜けなくなるほど弱っていた
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