蒼徒の月/†岡田以蔵†
その騒ぎをかき消すようにまた龍馬が口を開き




「俺は長州の吉田松陰先生という人におうた、その吉田松陰先生は頼りにならぬ幕府なら倒してしまえ、日本の若者たちが立ち上がり異国に立ち向かえと」




一度静まり返ったが再びざわめきその場にいた若者たちを奮い立たせた




「やろうぜよ!」

とお互いの腕をがっしりと組み合わせた
< 8 / 160 >

この作品をシェア

pagetop