王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
ごめんな―隼人side―
―――隼人side―――
「ねぇ、どこ行くの?」
「……」
「隼人どうしたの?」
「……」
「何で予定変更なの?」
俺は未来の問い掛けを無視して、怒りに任せて歩き続けた。
女と腕を絡ませて駅から出てきたのは間違いなく未来の元カレだった。
未来の元カレを見たのはこれで何回目だ?
何でこんなに偶然が重なるんだよ。
何でいつも違う女といるんだよ。
何で未来はあんな男が好きなんだよ。
ふざけんな。あんな男のどこがいいんだ。
苛々が頂点に達した瞬間、
「あれ、お姉ちゃん可愛いね〜」
3人組のいかにも悪そうな連中が未来の腕を掴んで話しかけた。