王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「……何か用?」
男の手を未来の腕から振り払い、男達を睨む。
「彼氏いたんだ?でも、高校生の彼氏ってつまんないだろ〜?俺達と遊ぼうぜ?」
俺が未来と一緒に歩いていることを知っていてそんな事をぬかすっていうことは、こいつ等は俺に喧嘩を売っているらしい。
「お前ら、ナメてんの?」
未来の元カレといい、こいつらといい。
これ以上俺を苛々させんな。
すると、一人の男が俺の顔をジロジロと見つめハッとした表情を浮かべた。
「……お前、新城隼人だな?俺の連れがお前にお世話になったって言ってたな。
彼女のいる前でボコボコにして恥かかせてやろうぜ?」
「ハァ?お前もお前のツレも知らねぇよ」
うんざりしながらそう答えると、男達はニヤニヤした表情で俺に詰め寄った。
「だな。こいつ前から気にくわなかったんだよな」
「精々今のうちだけ彼女にいいところ見せとくんだな」
未来をナンパしていたはずなのに、男達のターゲットはいつの間にか俺になっていて。