王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜


「えっと……1600円……になります」


ラーメンを食べ終わり会計をするためレジの前にきたあたし達。


でも、新人なのか女の店員はお札を数えることすらままならずオドオドした様子だった。


「……チッ。まだ?早くしてくれない?」


すると隣に立っていた裕は店員を睨み付け、わざと聞こえるように舌打ちをした。


「申し訳ありません!」


体をびくつかせて涙目になる店員。


「謝らないでください。慌てないで大丈夫ですよ」


あたしがフォローを入れると、店員は固かった表情をいくらか緩めて小さく頭を下げた。



「ありがとうございました!」


結局その様子を見かねてか、他の店員がすぐにその店員と替わりなんとか会計を済ませることができた。

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