王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「そんな慌てるなって」


男は女の頭を撫でると、肩を引き寄せた。


それと同じ光景を、何度か見たことがある。


だからかもしれない。


男と一緒にいる女は愛川未来ではないのに、なぜかその女が愛川未来であるような気がした。



「おーい!どうした?隼人がボーっとするのって珍しくない?」


「別に」


「つーかさ、ゲーセン付き合ってくんない?今日高設定らしいから」


「……あぁ」


俺は何故かモヤモヤする気持ちを抱え、亮とともに行きつけのゲーセンへ向かった。

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