王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜


「お前、何で亮と一緒にいたの?」


信号待ちになり、俺は背中にくっついている高梨に話しかけた。


「未来からの電話の後に、駅前で途方にくれてたら亮君が話しかけてきたの。“隼人と同じ学校の子でしょ?”って」


「それで亮に案内されて俺のところに来たわけ?」


「そう……隼人くんなら未来を助けられるかもしれないって思ったから……」


信号機が青に変わり再びエンジンを吹かす。


夜の街を単車で流す時は風が気持ちいいのに、今日は何故か不快で。


未来のことを考えれば考えるほど、心臓が不快な音を立てて俺を急かす。

< 137 / 448 >

この作品をシェア

pagetop