王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「隼人の……家?」
「あぁ」
「でも……」
「嫌ならいいけど。でも、俺はあの男とは違うから」
「……隼人……」
あたしの心情を汲み取ったかのような隼人の優しい言葉に胸が熱くなる。
「……ありがとう。じゃあ、そうさせてもらう」
あたしは隼人の言葉を信じることにした。
また裏切られるかもしれない。
心の隅にちょっぴりだけそんな不安がある。
でも、どうしても隼人を信じてみたかった。
隼人ならあたしを裏切らない。
そんな気がするから……。
「了解。つーか、高梨の家ってここから近いのか?」
「ううん。ここから電車で20分くらい」
「なら、亮呼ぶか。単車に3ケツは無理だしな」
そう言うなり隼人は携帯を取り出し、誰かに電話をかけ始めた。