王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
恋は盲目。
その言葉通り、あたしは周りが見えていなかったんだ。
裕が好きなあまり、自分を見失ってた。
「隼人に言われたとおりだ……。あたしホントにバカ女だよ」
一度ポツリと呟いた瞬間、ガチャッという音とともに部屋の扉が開き、黒のスウェットに着替えた隼人が入ってきた。
「……早かったね?」
「そうか?」
そう言いながら、濡れた髪の毛をタオルで拭く隼人。
「乾かしてこなかったの?」
「誰かさんが寂しがってるかもしれないから、早く出てきてやったんだろ?」
「……ごめん」
「別に謝る必要ないから。お前、ホントバカ女だな」
そう言ってクスッと笑う隼人の表情にトクンと胸が高鳴った。