王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

均等のとれた体には適度に筋肉が付いていて。


細マッチョってこういう人のことを言うのかもしれない。


「別に減るもんじゃないだろ。嫌ならむこう向いてろよ」


隼人はそのまま何食わぬ顔でスウェットのズボンを脱ぎ始めた。


「ちょ、ちょ、ちょっと!!」


慌てるあたしを見て、隼人は口の端をクッと上に持ち上げてニヤリと笑った。


「嫌がってるわりにはなんか嬉しそうだな?」


「そんなことないもん!!」


「バーカ、そんな全力で否定すんなよ。お前ってさ、ホント冗談通じない奴だな」


黒いボクサーパンツが視界に飛び込んできた瞬間、あたしは慌てて隼人に背中を向けた。




「もう!!隼人デリカシーなさすぎ!!」


「俺にデリカシーなんて求めんな」


着替え終わった隼人はフンっと鼻で笑った。
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