王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「授業始まるからそろそろ教室戻るね。急に呼び出してごめん」
「おい、ちょっと待てよ」
歩き出そうとすると、隼人はあたしの腕を掴んでそれを制止した。
「俺、未来の気持ちが聞きたい」
「え……?」
「未来は俺のことどう思ってる?」
「それは……」
好きだよ。
あたしはきっと、隼人に出会った瞬間から少しづつ惹かれていたんだ。
隼人に感じた安心感は自分の気持ちの表れだった。
だけど、あたしは元カレである裕を選んだ。
一度は隼人を傷付けてしまったあたしに、隼人を『好き』といえる権利はあるの……?