王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「俺はまだ未来のことが好きだから」
隼人はあたしの目を真っすぐ見つめて、力強くそう言い切った。
隼人はいつだって自分に正直だ。
……あたしも、隼人のように素直になりたい。
素直に生きていきたい。
この気持ちを隠すということは、隼人に嘘を吐くことになる。
「あたしも……好きだよ」
あたしは隼人の全てが大好きなんだ。
「バーカ。気付くの遅ぇよ」
隼人はそう言うと、廊下の真ん中でギュッとあたしを抱き締めた。