王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「……クソっ!!」
俺はその場にうずくまり頭を抱えた。
熱のせいか頭がガンガンと痛む。
未来に何て話せばいいんだ。
『別れよう。美咲と付き合うことになった』
俺がそう言ったら、未来はどうなる?
また裏切られたと思うだろう。
心の傷がもっと深くなって。
人を信じられなくなってしまうかもしれない。
……未来に悲しい思いはさせない。
何としてでも……
「……俺が、未来を守ってやる」
未来を守れるのは、俺だけだ。
痛む頭を押さえて勢いよく立ちあがると、俺はさっき出ていったばかりの美咲を追いかけた。