王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「やっぱり……ダメですよね。うわ、俺すごい虚しい奴になっちゃった……」
シュンくんは、ガックリと肩を落として今にも泣き出しそうな表情を浮かべる。
「シュンくん……あの……ゴメンね?」
「大丈夫です……。俺が無理なお願いしたからいけないんです」
足元に視線を移して唇を噛み締めているシュンくんを見ていると、胸が痛んで。
「……分かった。いいよ。でも、隼人がいるところでは呼び付けしないでね?」
仕方なくそう言うと、
「分かってます!」
さっきまでとは一転し、シュンくんはパァっと表情を輝かせた。