王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
企み―隼人side―
――隼人Side――
「未来ちゃんのこと本気じゃなかったんだね?」
テーブルの上に置いたコーヒーを口に含んだ美咲はクスッと笑った。
「何でそう思うわけ?」
「あたしを家に誘ったから」
我が物顔でリビングのソファーを占領する美咲に呆れながらその隣に腰を下ろす。
「なぁ、今日からお前は俺の彼女だろ?彼女のことは全部知っておきたいし、美咲のこと教えてよ?」
「あたしのこと?例えば?」
「好きなものとか」
「好きなもの?」
「何でもいいよ。全部教えて?」
美咲の髪を優しく撫でながら耳元でそっと囁く。
「……いいよ。教えてあげる!」
気を良くしたのか美咲はペラペラと自分のことを話し始めた。