王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
幸せな時間―隼人side―
――隼人Side――
「――……?」
何かで顔を刺激されてゆっくりと目を開けると、未来が座ったまま眠っていた。
解熱剤が効いたのか数時間前に比べて、体のダルさが和らいでいる。
「……おい、こんなとこで寝てたら風邪引くだろ」
俺はベッドから起き上がって、気持ちよさそうに眠る未来の体を揺すった。
「ベッドで寝ろよ。俺はもう大丈夫だから」
「……ん?はや……と?」
まだ寝惚けている未来は、とろんとした表情で俺を見つめる。
……勘弁してくれよ。
そんな目で見つめられたら俺の理性がきかなくなる。
「ほら」
ベッドから下りて未来の体を持ち上げようとした瞬間、俺はバランスを崩して未来を床に押し倒した。