王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

腕を振り上げようとした時、


「苦しいから、離してくれません?」


白石は胸ぐら掴んでいた俺の手をギュッと握った。


「……――っ」


小さなその手から考えられないほどの力で俺の右手を握る白石。


思わず白石から手を離すと、白石は余裕そうにニヤリと笑った。

< 305 / 448 >

この作品をシェア

pagetop