王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「お邪魔します……」
靴を揃えて玄関に入り、二階の隼人の部屋に向かう。
隼人の家に来るのはこれで二回目。
まだ少しだけ緊張するなぁ……。
あたしは隼人の部屋に入ると、床に腰を下ろした。
「……」
「……」
シーンっと静まり返る室内。
……ちゃんと説明しなきゃ。
「隼人……あのね……――」
そう言い掛けた瞬間、あたしの体はふわりと何かに包まれた。