王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「隼人、カッコよすぎだよ」
小さくなっていく隼人の背中を目で追いながら、ポツリと呟いてみる。
隼人があまりにも完璧過ぎて、隼人の彼女でいるのがちょっぴりプレッシャーかも。
遊園地にいる時、あたしは常に隼人の手を引っ張ってリードしていた。
別に自分が主導権を握りたかったわけじゃない。
だけど、同じ場所に立っていると隼人はすぐに女の子の注目の的になってしまう。
『あの男の子カッコ良くない?』とか、
『なぁんだ。彼女持ちじゃん』とか。
友達同士で遊園地に来ていた女の子達は隼人を熱い眼差しで見つめていた。