王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「こっち見ろよ」
そう言ってあたしを冷めた目で見下ろす隼人。
バチッと互いの視線が至近距離でぶつかり合う。
ちゃんと謝んなきゃ。
隼人はあたしと向きあってくれてる。
心ではそう思っているのに。
それなのに、どうしても素直になれずあたしは隼人からパッと目を反らした。
「ガキ。一生イジけてろ」
フンっと鼻で笑うと、隼人はあたしの手を引っ張り歩き出す。
「……一人で帰れる!」
「うるせぇな。黙ってついてこい」
こんな時でも、隼人は絶対にあたしを一人にしない。
隼人、ごめんね。
せっかくのデートを台無しにしちゃって。
あたしは隼人に手を引っ張られて、渋々歩きだした。