王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「追い返すようで悪いな」
「そんなこと思ってないくせに」
「よく知ってるな。言ってみただけ」
「ったく。隼人は未来ちゃんには優しいのに、俺には冷てぇよな」
唇を尖らせながら俺を横目で睨む亮。
すると、何かを思い出したのか亮はポケットを漁り始めた。
「そうだ!そういえば俺、今日ゴムじゃない新感覚のも持ってる……――」
「いらない」
「人の厚意を無駄にして……今度欲しいって言っても、絶対やらないからな!」
俺はギャーギャーとうるさい亮を無視して玄関に向かった。