王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「よかった。悪いんだけど、今からバイト入ってくれないか?杉並が風邪で休むって電話が入ってな。大丈夫か?」
「……分かりました。今から行きます」
半強制的な店長の言葉を了承した俺はチッと舌打ちした。
杉並は俺と同じ17歳。
風邪をひいた、頭が痛い、腹が痛い……
めんどくさい日には仮病を使ってバイトを休む。
毎回穴埋めをさせられてるこっちの身にもなってみろ。
今度会ったら、絶対に文句言ってやる。
苛々を募らせた俺は仕方なくバイト先であるガソリンスタンドに向かった。
この時、未来が俺を探しているなんて……全く知らなかった。