王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

「あたし?あの後、裕とは別れたよ。それで今、好きな人がいるの」


「へぇ、好きな人ねぇ……」


俺と未来をあれだけ振り回しておきながら、いい身分だな。



「その子ね、年下なんだけどカッコ良くて、すごい優しいんだ」


聞いてもいないのに、ベラベラと好きな男の話をする美咲の顔は幸せそのもので。


「……へぇ、よかったじゃん」


俺は適当に相槌を打ちながら、店長から貰ったコーヒーのプルトップに指を掛けた。

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