王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「もう全部知ってんだよ。お前が店長の息子だってことも、俺の携帯を勝手に見て未来の番号を知ったことも」
「もうバレちゃいました?」
クスクスと笑う白石。
今、白石が目の前にいたら絶対にぶん殴っているだろう。
「お前、ふざけんのもいい加減にしろよ?」
全く反省の態度すら見せない白石に怒りを込めてそう言うと、
「ふざけんのもいい加減にしろ?その言葉、そっくりそのまま先輩に返しますよ?」
白石はさっきとは違う低い声のトーンで言い返してきた。
「は?どういう意味だよ?」
そう聞き返すと、白石は静かに語り始めた。