王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
隼人の家から目と鼻の先にある公園のベンチに座ってキョロキョロと辺りを見渡す。
公園の中は真っ暗で、シーンっと静まり返っている。
暗闇の中に一人ポツンっと取り残されてるような気になって。
寒くないのに、全身に鳥肌が立つ。
「……どうしよ……なんか怖くなってきちゃった」
携帯を確認すると、メールを送ってから30分が経とうとしていた。
隼人からの連絡は一向にない。
「隼人………どこにいるの?」
あたしがポツリと呟いた瞬間、突然ポンポンっと肩を叩かれた。
「……――キャッ!!誰?!」
慌てて振り返ると、
「こんな暗い所に一人でいたら危ないよ?」
そう言ってニコリと微笑むシュンくんが立っていた。