王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
自分の気持ち―隼人サイド―
―――隼人side―――
「つーか、抜けがけだもんな。隼人マジ見損なったんだけど」
バイトの休憩中、俺は亮に電話をして昨日の事を謝った。
「だから悪かったって謝ってんだろーが」
「おいおい!どうして隼人が逆ギレしてんだよ!!」
お前がネチネチうるせぇからだろ。
心の中で悪態を吐いていると、電話越しから亮の溜息が聞こえた。
「あの子可愛かったのになぁ……。もうすぐ隼人の毒牙にかかっちまうんかぁ」
「人聞き悪いこといってんじゃねぇよ」
「でも本当のことじゃん?」
「女なら手当たり次第に手を出すお前に言われたくないね」
「別に手当たり次第ってわけじゃないから!」
すると、亮の声に混じり女の甘ったるい声が電話越しに聞こえた。