王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
last lover―未来side―
――未来side――
「隼人~もう朝だよ!早く起きて!!」
スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている隼人の体を必死で揺する。
「……今、何時?」
「もう、10時だよ?!」
あたしがそう言うと、隼人は驚いて飛び起きた。
「単位ヤベェ……今日の一限は……」
「大丈夫、今日は土曜日だから」
あたしがニッコリ笑うと、隼人は眉間に皺を寄せる。
「……んだよ。だったら早く教えろよ」
「隼人もおっちょこちょいだね」
「うるせぇ」
隼人はムッとした表情を浮かべながらも、どこか少し照れくさそうだった。