王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜

その後も隼人は何度も『うまい』と言いながら、朝食を食べ続けた。


作った身としてはその言葉は何よりも嬉しい。


「今度は、もっと難しい料理に挑戦するからね」


もっと隼人に美味しい手料理をごちそうしたい。


もっともっと……喜んでほしい。


将来、隼人と結婚するまでには、たくさんの料理をマスターしておかなきゃ。


って、隼人はあたしと結婚なんて考えてないか……。


隼人って結婚願望とかなさそうだし。


そう考えると、ちょっぴり落ち込む。



「別にいいって」


「えぇ?!何で?」


でも、隼人はそんなあたしの気持ちを知ってか知らずかあまり乗り気ではない様子。


< 440 / 448 >

この作品をシェア

pagetop