王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「楽しそうに誰の話してんの?」
その声の主は、冷ややかな目であたし達を見下ろす。
「いや……あの…それは……」
『あの冷たい目で見下ろされたい……みたいな?』
そんなことを言っていたはずのミホは口ごもり、横目であたしに助けを求めている。
「……あなたには関係ないから」
今までの会話を全て聞かれていたと悟ったあたしは、新城隼人から目を反らして俯いた。