王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
ラストチャンス―隼人side―
―――隼人Side―――
「悪いな。そういうことだから」
昨日の出来事を話すと、亮は驚いて目を見開いた。
「ハァ?マジかよ……。てかさ、隼人が振られるなんて信じらんねぇよ」
『4人でダブルデートしたい!隼人、未来ちゃんに誰か友達誘ってって頼んでくれない?』
昨日未来と別れた後、偶然亮に会い突然そんなことを頼まれた。
最初はめんどくさいと断っていた俺も、『焼き肉おごってやるから』という亮の一言に負けた。
だけど結局、未来にその話をすることはできなくて。
俺は取り出した煙草に火を付けると、勢いよく吸い込んだ。