王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
「隼人これからどうすんの?」
「何が?」
「未来ちゃんのこと。お前本気なんだろ?」
白い煙がふわふわと昇っていく。
その様子を見つめながら俺はポツリと呟いた。
「……まぁな」
「なら当たって砕けろだ!それに隼人なら大丈夫だって。百戦錬磨だし」
「本気の女には全く相手にされてないけどな」
俯いてわざとらしく大きな溜め息を吐くと、亮は慌ててこう言った。
「そんなに落ち込むなよ!ほら、あれだ!腹が膨れれば元気出るって!!女の子紹介してもらえなかったけど、今日は特別に俺が夜飯奢ってやるよ!今日バイト休みだろ?」
「……マジ?じゃあ焼き肉いこうぜ。特上カルビよろしく」
「は?特上カルビって……いくらだよ……」
亮が慌てふためきながら財布を取り出してを確認すると、千円札一枚が寂しそうに顔を出した。
「……やっぱ元気出すにはマックしかねぇな。今、給料日前でキツイし」
俺の顔色を伺いながら、目の下を引きつらせてボソッと呟く亮。