王子様は金髪ヤンキー!?〜My last lover〜
金のない奴に飯を奢れというほど俺は鬼じゃない。
でも、この約束は絶対に忘れない。
「今度バイト代入ったらよろしく」
「おいおい、さっきまで落ち込んでた隼人はどこにいっちゃたんだよ……。もしかしてお前、俺をハメたな?」
「俺は女に振られたくらいで落ち込まねぇよ。それにまだ諦めてないから」
「うわぁ……最悪……。焼き肉おごるなんて言わなきゃよかった……」
俺がニヤッと笑うと、亮は頭を抱えて悔しがった。
「じゃ、俺行くわ」
「は?どこいくんだよ?」
「学校」
「お前……偉いな?俺だったら振られた奴に会うかもしれねぇのに学校なんて行く勇気ねぇよ」
亮は俺を尊敬の眼差しで見つめる。